どぶろく
どぶろくどぶろくは、濁酒とも呼ばれ、米を発酵させて造られる日本酒の一種です。この酒は、醪(もろみ)を濾さずにそのまま瓶詰めされた状態のため、濁った外観を持っています。どぶろくの起源は非常に古く、日本酒の歴史と深く結びついており、かつては神に捧げる神聖な飲み物として貴重視されていました。特に豊作を祈る際に、神々に捧げられる酒の一つとして使用され、そのあとのおこぼれを頂くという形で庶民に親しまれるようになりました。
しかし、明治時代に入ると、酒に課される税金が厳しくなり、1899年(明治32年)に自家醸造が禁止されると、どぶろく文化は衰退していきました。今では、神社で行われるどぶろく祭りなどを通じて、その名残を見ることができます。
なお、どぶろくは酒税法上では「その他醸造酒」に分類され、日本酒としての法的な定義とは異なる位置づけとなっています。近年では、伝統的な製法で作られる手作りのどぶろくが注目を集めており、アーティザナルな飲み物として再評価されていることもあります。