諸白
もろはく諸白とは、日本酒の製造方法の一つで、麹米と掛米の両方に精白米を使用して造る酒を指します。この方法は、16世紀中頃に奈良県の菩提山正暦寺で起源を持ち、当初はケタ外れの香りと味わいで名を馳せた南部(奈良)諸白として高級酒とされました。
この技法は、すべての原料米が精白された日本酒を造る基盤となり、清酒の原型とも言われています。従来は、掛け米のみを精白する「片白」が主流でしたが、元禄年間には諸白造りが各地で広まり、今日の日本酒製造のスタンダードとなりました。この術が発展することにより、玄米を用いた徐々に濁った日本酒から、精白米を使用した澄んだ清酒へと進化しました。諸白の名称は、「多聞院日記」の1576年の記録に初めて登場し、日本酒の歴史の中で重要な位置を占めています。