麹
こうじ麹(こうじ)は、主に米や麦に対して麹菌(こうじきん)を繁殖させたもので、日本酒を始めとする発酵食品の製造に不可欠な役割を果たします。特に日本酒の醸造においては、蒸した米に黄麹菌を育成させた米麹が使用され、この中で生成される酵素が重要です。
麹の成分には、米の中に含まれるデンプンをブドウ糖に変換するためのアミラーゼなどの糖化酵素や、米の蛋白質をアミノ酸に分解するための酵素が含まれています。これにより、米から得られる糖やアミノ酸が酒母やもろみの発酵を助け、日本酒特有の風味や香りを生み出します。
清酒の製造では、使用する総白米の約20%が麹に充てられることが一般的で、麹の質や出来栄えが酒の味や香りに大きな影響を与えます。「1麹、2酒母、3もろみ」という格言が示すように、良い日本酒を造るためにはまず良い麹が重要であり、そのため、蔵人たちは麹の管理や成長を非常に重視しています。