
味わいの傾向 醇酒
醇酒 — 旨味があり濃醇
原酒18.3%、精米歩合60%の純米酒で、にごりも加わり旨味と麹由来の厚みがあります。説明文では辛口でキレがあり、香りは控えめなので醇酒寄りです。
スペックと蔵の紹介文から AI が推定したものです。飲んだ印象とは異なることがあります。
紹介
今季の春の月は強くてキレありの旨辛口です。私の杜氏1、2年目の馨を思い出すような切れ味と強さと、そこに3日麹の甘味あるアミノ酸が合わさった酒。 ハードさとその奥に官能のある昭和の男気映画俳優みたいな酒が現れてきました。 猛暑の夏とそれに伴って過去最高レベルで溶けないと言われた今年の米。天穏ではその前情報が嘘のように米が溶けて、白ラベルも馨も酒度は+7~10、アルコールは例年より1~2%も高く出ました。でおそらく12月に入るまで高温多湿だったことと3日麹が合わさって硬い米を貫く強靭な麹になったんだと思います。 酒はこの3日麹がつくるほのかな甘味と旨味をもつ突きハゼ系アミノ酸と、多湿がもたらす草のような植物のニュアンスや薫香を備え、正しく島根らしい麹の効いたしっかりした酒となりました。 専門の官能評価ではこの草のような薫香は4VGというオフフレーバーですが、地酒にとってこの香りは強すぎなければ気候風土と土地を表現する懐かしい情緒的な空気感漂う故郷の香りとも捉えられます。 空気中の水分量に敏感な苔や地衣類が出す空間的な香りで、昨年は桜餅のような香りが出ていました。今季はそれに比べると稲藁っぽい香りです。この香りは湿度の下がる冬とともに消えていきます。 このようにベース酒の馨が骨太で出てきたので、にごりは綺麗で柔らかめの佐香錦純大の醪から取りました。にごりの比率も多めです。 しっかりとした印象の酒ですが割りとドリンカブルで、飲み続けるとどんどん天穏味になってきます。限定品で少ないですがよろしくお願いします。